
こんばんは、サカイヨーキです。
今回のサカイブログは、2022年1月7日放送のガイアの夜明けの内容を紹介します。
テーマは、「魚は”作る”時代へ!〜食卓の常識が変わる〜」ということで、日本の養殖産業の最先端を特集です。
- 養殖より天然!はもう古い
- 「JR西日本」が陸上養殖?
- 「さかなファーム」による地域活性化と漁業の可能性
僕自身は養殖か天然かは気にしないのですが、まだまだ世間では「魚は天然じゃないと」って人もいますよね。
ですが今回の放送を見て、「今後の漁業はむしろ養殖こそ主流になっていくのではないか?」とすら感じました。
日本の可能性に期待できる内容だったので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
※この記事は3分で読めます
養殖より天然!はもう古い

数年前、近畿大学による「近大マグロ」が話題になりました。
そのあたりから、日本でも養殖魚に対して肯定的なイメージができてきましたね。
最近は、くら寿司で扱っている「ぶりひら」のような、養殖ならではの技術に注目が集まっています。
ぶりひらとは、魚の「ブリ」と「ひらまさ」を養殖でかけ合わせた品種。
ぶりほどしつこさや脂っぽさがないのに、うまみや食感が強く人気になりつつあります。
日本では温暖化の影響や漁業海域の問題で、漁獲量は減少の一途をたどっています。
漁師の跡継ぎ問題や高齢化もあり、養殖事業は魚が大好きな日本人にとって急務の問題です。

僕も魚は好きなので、食べられなくなったり高くなったりするのは困りますね。
「JR西日本」が陸上養殖?

7年前から養殖事業に乗り出した企業があります。それはなんと「JR西日本」。
鉄道会社が養殖事業なんて、かなり意外ですよね?
しかしそこには鉄道会社ならではの狙いがあるんです。
養殖事業によって養殖魚が流通できるようになると、JRの沿線沿いにある駅内や駅チカのスーパーに置けます。
人が集まる沿線沿いに養殖ならではのブランド品種を置くことで、地域の活性化につながるわけです。
番組では大阪の茨木駅にある「PRO FISH」という店舗を紹介していて、生サバのパック寿司が好評でした。
普通、生のサバなんてアニサキスによる食中毒が怖くて、なかなか買えませんよね。
しかしJR西日本が開発した生サバ「お嬢サバ」は、地下から汲み上げた海水で育てることでアニサキスが発生しない環境を実現。
「虫がつかない」お嬢様なサバなので「お嬢サバ」と名づけたそうで、このネーミングセンスも受けてヒットにつながったようです。
お嬢サバはじめJR西日本の養殖事業は基本的に陸上養殖にこだわっているのですが、それには以下の理由があります。
- 陸上なので餌やりをしても海が汚れない
- 養殖場に廃校などを活用することでリユース&地域活性につながる
- 水温や餌を調節できるので季節を問わず年中流通が可能になる
- 海より防犯対策しやすいため密猟される危険性を減らせる
上記はいずれも海での養殖では実現できないことです。

さらに、養殖にすることで「ぶりひら」のような品種開発を行えるメリットもありますし、もう養殖=イマイチではないんですね。
「さかなファーム」による地域活性化と漁業の可能性

番組中、JR西日本と一緒に活動していたのが「さかなファーム」という会社です。
さかなファームはブランド魚の開発を得意としており、流通に至るまでを手がける養殖事業のプロ集団。
全国の有名シェフに声をかけ、品質チェックやメニュー開発に協力してもらっています。
番組では、そんなさかなファームによるウニの養殖事業に密着。
北海道は神恵内(かもえない)村の漁師とともに、陸上養殖、海の養殖の両方に挑戦する姿が描かれました。
神恵内村は以前はニシン漁で栄えていたそうですが、年々は漁獲量の減少、漁師の高齢化に悩んでいた地域。
そこで、エゾバフンウニを養殖してブランド化する事業に取り組みだしたのです。
近年の海は温暖化の影響か、増えた海藻を天然のウニが食べ尽くしてしまい、「磯焼け」といういわゆる餌不足状態になっています。
そこで海で小さいウニを収穫して大きなウニに育て、陸上では餌の配合によりブランドウニを作ることに。
ウニは雑食で食べた餌によって味や見栄えが変わるため、番組内でもさまざま野菜を食べさせて研究していました。

さかなファームのような取り組みであれば、温暖化に左右されずに漁師の仕事を維持できます。結果的に人手不足や過疎化の歯止めにもなりそうですね。
今後はより自国内消費が重要になる

ここ何十年と、日本をはじめ世界中が商品の輸出入により生活を豊かにしてきました。
しかし、今後は自国内消費を見直す時期にきていると感じます。
新型コロナはワクチンの普及によって少し抑えられましたが、現時点ではオミクロン株が新たに流行してきています。
この波が去ってもさらに変化株が出てくるかもしれませんし、コロナが去ってもさらに新型のウィルスが流行する可能性は否定できません。
そうなると、近年日本が力を入れたいた外国人観光客による収益は以前のようには見込めなくなるでしょう。
すでに鉄道会社や旅行会社は日本人が密にならずに国内旅行できるよう、国内の新規スポット開拓に力を入れるといった事業が進んでいます。
また、世界的な少子高齢化の先陣を切る日本では、人口減少とともにGDPも下がっていく可能性が非常に高いです。
だからこそ、すべての自給自足は無理でも、できるだけ自分たちのお金を外国ではなく自国で消費していく必要があります。
なので日本の戦略としては国内消費に力を入れて国内企業に開発資金が回るようにする。
その影響で国内企業による養殖事業のような画期的な商品・サービスが生まれ、そのうちいくつかを海外展開して外貨を稼ぐ、という流れになるのが理想だと考えています。

だからこそ、なおさら近畿大学、JR西日本、さかなファームによる養殖事業に期待大ですね。
養殖事業の発展に期待!

今回は、ガイアの夜明け「魚は”作る”時代へ!〜食卓の常識が変わる〜」の内容を紹介しました。
日本人は魚が大好きですし、今後少しずつ外国人観光客が戻ってきたときには寿司屋も賑わうことでしょう。
そのときに、養殖魚によって安心・安全に魚を堪能できるといいですよね。
僕も今度くら寿司にいったときは、ぶりひらを食べてみます!
ちなみに、少し前のガイアの夜明けの視聴日記もありますので、興味がある方は読んでいただけるとうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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