
こんばんは、サカイヨーキです。
新しく何かを始めるときは「こんなのできるかな……」「今からじゃ無理かも」とプレッシャーを感じがちですよね。
人は目標達成後に手に入るものより、それまでの苦労を考えては面倒な気持ちになるもの。
そんなときに紹介したいのが、東京・目黒のレストラン「ラッセ」のオーナーシェフである村山太一さんが提案する「マヨネーズ理論」。
不安なときほど、積極的な思考停止をすることで先に進めるようになります。
マヨネーズ理論を実践すれば、悩む時間を減らして自己実現へ着実に近づきますので、ぜひ最後まで読んで見てくださいね。
- マヨネーズ理論とは何か?
- マヨネーズ理論の実践方法
- 思考停止の罠には気をつけよう
マヨネーズ理論とは何か?

「マヨネーズ理論」とは、村山太一さんの著書「なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?(飛鳥新社)」に登場する理論です。

変な名前ですが、中身はいたって真面目。
簡単に説明すると、「理屈がよくわからなくてもそれができちゃうんならとにかく使っちゃおうぜ!」という理論です。
もう少し詳しく説明しましょう。
あなたは、マヨネーズの材料に何が使われているか知っていますか?また、作り方はわかりますか?
正解は、以下をご覧ください。キューピーによる作り方です。
- 材料「①お酢」「②卵の黄身」「③塩」「④植物油」を用意する
- ①②③をボウルに入れてよくかき混ぜる
- ④を少しずつ入れながらかき混ぜる
- ④をすべて入れ終わったらできあがり
特に材料は多くないし、複雑な作り方でもない。なのに、おいしい。
こんなおいしい調味料を最初に思いついた人って、すごくないですか?
でもおいしい料理を作るのに、マヨネーズを作る方法は知らなくてもいい。
なぜ4種類の材料を混ぜるとできるのかも考えなくていいし、なんなら買ってくればいいんです。
つまりは「習うより慣れろ」ってこと。

よくわからなくてもとにかく先人の知恵を完コピすれば、本質はわからなくても結果は出しやすい。ならば、やり方はあとから考えればいい、という理論なのです。
マヨネーズ理論をどうやって使う?

マヨネーズ理論を使うことで大事な点は、以下の2点。
- できるだけ一流の人から真似ること
- 自分で工夫を加えず徹底的に真似ること
やはり半端な実力の人から教わっても、半端な実力しかつきません。
また、仕組みがわからないうちに自分で中身を変えてしまうと、結局身につかずに終わりやすくなります。
では、ここからはマヨネーズ理論でどうやって実力を身につけるか、方法をいくつか挙げていきましょう。
①メンターを見つけて弟子入りする
自分が勉強したいジャンルのメンター(師匠)に教えを請うことは、王道にして有効な手段です。
今の時代、弟子を受け付けている人は少ないでしょうが、メンターになりそうな人と親しくしておくことは大事。
前述の村山さんも、修行時代はメンターとなる料理長の動きはもちろん、呼吸まで真似して料理の真髄を学んだそうです。
もし現時点で誰とも親しくないなら、まずは顔と名前を覚えてもらう、Twitterでリプライするなどして積極的に関わっていきましょう。
もし職場に尊敬する、一目置く人がいるなら、その人から教わればOK。

教える時間を取ってくれなくても、観察するだけでも勉強はできます。
②企業に入る
村山さんがバイトをしているサイゼリヤなどの一流の企業は、ムダは徹底的に省き、誰でも同じ結果を出せる効率的な経営をしています。
ムダをなくすことで利益率を上げ、効率的にすることで商品やサービスの品質を安定させているわけですね。
このようなことを学ぶには、テレビや本の特集よりも実際に企業に入って働くのが有効。
同業他社でも勉強したい別分野でも、バイトなら生活費を確保しながら勉強できるので一石二鳥です。
新卒や転職で正社員入社できるなら、目標のスキルを手に入れるまでは徹底的に働いて覚えるといいでしょう。

辞めるのを前提にするのは良くないかもしれませんが、今の時代の会社は一生いる場所でもありませんからね。
③講座を受講する
たとえば心理カウンセラーやコーチのような、一般的な企業では教われない内容の場合は講座を受講しましょう。
僕もバイトしながらNLPやコーチングの講座に通いましたが、ふだんの仕事に学びを重ねることができれば案外身につきやすいのです。
最近は通学だけでなく、オンラインスクールも充実しているのでハードルも低め。
お金はかかりますが、時間とお金のどちらかは投資しないとスキルは身につきません。

とはいえ、時間かお金をかければ必ず身につくものでもないので、できるだけ仕事や日常に活かせる講座を選びましょう。
④本・ネット・動画で学ぶ
やはり勉強の王道といえば、読書です。
今はあらゆる情報が本かネットか動画に出ている時代なので、無料か低価格で学べます。
とはいえ、誰でもできる方法なのでどれだけ実践できたかが大きな差に。
今どきは情報を理解して実践するのは10代後半でもできるので、何もせずにいるとどんどん周回遅れになっていきます。

なので継続できない、強制力がないとできない人はメンターにつく、企業に入る、講座を受講するなどの方法を検討したほうがいいでしょう。
思考停止すべき部分としてはいけない部分

マヨネーズ理論は、「なんでこうなるのか?」という理屈は考えずに徹底的にパクる手法。とはいえ、なにも考えなくていいというわけではありません。
思考停止すべき場所は、やり方を覚えてしまうまでの間だけ。
むしろ覚えてからは、「なんでこうなるのか?」という理屈を徹底的に考えないと本質を理解したことにはなりません。
つまり、覚えるまでは変に工夫して、本質を見失わないようにすることが大事。
以下の「守破離」の順番を守らないと意味がないということです。
- 「守」……教えを忠実に守って、完コピする段階
- 「破」……教えにとらわれず、独自性を追求する段階
- 「離」……独自の新しい方法を完成させ、広める段階
また、「守」の段階で大事なのは、なるべくあれもこれもと手をつけないこと。

基本はひとつを確実に身につけてから別の場所へいくのが基本です。
自分のマヨネーズを作れ

今回は、マヨネーズ理論を紹介しました。
これで悩む時間を減らして、勉強へ向かいやすくなりますね。
ぜひ実践してみてくださいね!
ちなみに、村山太一さんのもうひとつの理論「サバンナ思考」について知りたい方は、以下の記事で紹介してますよ。
また、村山太一さんの思考法を詳しく知りたい方は、著書を実際に読んでみるといいでしょう。
巻末には村山さんとサイゼリヤの現会長・社長との対談も収録されており、この部分だけでも読む価値がありますよ。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

月額990円(税込)から、高速・多機能・高安定レンタルサーバー『エックスサーバー』
