
こんばんは、サカイヨーキです。
前回の記事で、幼少期の親や家族の言動が、のちの自己肯定感の形成に大きな影響を与えるとお伝えしました。
ですが親や家族を責めても、残念ながら原因の解明にはなっても解決にはなりません。
最終的には、本人の行動と経験で乗り越えていく必要があるからです。
そこで、実は複雑な家庭環境で生まれ育ちながらも、現在大躍進を遂げている俳優・ムロツヨシさんの思考法をお伝えしていきます。
過去は変えられませんが、ムロさんの言葉をヒントにたくましく生き抜いていきましょう。
- 俳優・ムロツヨシの生い立ちとは?
- ムロツヨシから学ぶべき思考法4選
俳優・ムロツヨシとは?

ムロツヨシさんは神奈川県出身、1976年1月23日生まれの俳優です。
大学時代に演劇活動に目覚め、長い下積み時代を経て現在は福田雄一監督作品の常連として活躍しています。
出世作「勇者ヨシヒコ」シリーズをはじめ、「今日から俺は!」「新解釈・三国志」、最近では「ハコヅメ」など数多くのヒット作に出演。
ポジティブかつ気さくなキャラクターで知られ、小栗旬さんや小泉孝太郎さんなど、芸能界の友人が多いことでも有名です。
しかし、実はわずか4歳のときに両親が離婚。
5歳上の姉と共に親戚のもとで育つという複雑な家庭環境で育った経緯を持っています。
最近は、赤裸々にその半生を綴ったエッセイも話題になりました。
親のせいにしてしまう人が学ぶべきムロツヨシの思考法

最近、「親ガチャ」という言葉が話題になってきていますね。
「自分の親は選べない」という意味で、同様の意味合いで「上司ガチャ」という言葉もよく聞くようになりました。
ですが、それ以上に重要なのはこれから先の人生をどのように生きていくか。
そして、それを支えるのは自分が持つ思考、出来事への捉え方です。
そこで今回は、「ムロツヨシが“喜劇役者”を名乗るワケ。両親の離婚、長い下積み、借金を経験しても」という記事を参照。
ムロさんが自らを「喜劇役者」と名乗る理由や、前向きな思考法がわかる言葉を抜き出してみました。
ムロツヨシの思考①夢は「叶うよ」と言う側でありたい
自己肯定感が低い人は、夢や目標などのやりたいことがあっても「自分には無理」と考えがち。
人から「無理だよ」「難しいよ」「甘いよ」と言われるたび、落ち込んでしまうものです。
そんなときは、ムロさんの以下の言葉を思い出しましょう。
今の世の中って圧倒的に、「叶わない」派が多数ですよね。考え方であるとか選択肢を増やすためにも、僕はハッタリで「叶うよ」と言う側にいなきゃいけないなと思うんです。それで実際に動いて挫折しちゃったとしても、挫折したことによって、次の夢なり目標なりがつくれるようになると思うんですよね。
夢や目標は、その人にとって実現が難しいから夢や目標になります。
「叶わない」可能性が高いのは、その点では当然と言えるでしょう。
ですが、ひとつ確かなことは叶うまで行動し続けなければ叶うはずがない、ということ。
そのためには、自分なら叶えられると少しでも自分を信じ、応援してくれる存在を一人でも増やすことです。

だからこそ、苦しいときはムロさんの言葉を思い出して、ムロツヨシという味方が常にいることを忘れないようにしましょう。
ムロツヨシの思考②不幸ではなく、その道を通って来ただけ
ムロさんとムロさんのお姉さんは、まだ幼いころに両親から「自分の手で育てる」という道を放棄されました。
その後引き取られた親戚は良くしてくれたそうですが、実の親が自分たちを捨てた事実は衝撃的だったはずです。
しかし、ムロさんは自らの隠さず話してきた結果、このような思考にたどり着いたそう。
昔、ある人に「不幸自慢じゃないか」と言われて悩んだことがあったんですが、そのときに出した答えは「幸せ自慢と一緒だけどな」と。母親にこうしてもらった、父親にこうしてもらったから今があるって言う人と同じなんですよ。両親がいなくなったから親戚に育ててもらった、そういう家庭環境だったからこそ、今、役者をやれてるんですよって話なんです。
つまり、自らの境遇を受け入れ、「そのおかげで今の自分がある」と思えれば、どんな生い立ちでもきっかけでしかない、というわけですね。
僕が自己肯定感についてブログで発信している理由も、自分が「自己肯定感の低さで悩んできた」からです。
コンプレックスを抱えることは昇華できるまでは重荷ですが、生きる方向を指し示してくれます。

当ブログは以前、過去の出来事をプラスに変える「おかげで日記」「自分発振日記」というワークも紹介していますよ。
ムロツヨシの思考③環境だけで人生は決まらない
「貧困地域では犯罪が多くなる」「親が厳しいと自己肯定感が低くなる」といった傾向は、確かにあります。
実際、家庭や社会との不和は犯罪行為の引き金になりやすい側面があるのです。
ですが、ムロさんはそのような境遇がすべてではないと言い切ります。
そうだ、僕ね、ドラマとか映画であれが嫌いなんですよ。殺人事件の犯人が子どもの頃、親に育児放棄されていたとか父親なり母親がいないことで不良になった、犯罪に走ったんだって決めつけるような展開。そればっかり描くのはどうなのよ、って思っちゃう。両親に育てられなくても普通に幸せになれる、こうやって楽しく生きている人はいるよって一例に、自分がなれたらと思うんですよね。そこがひとつ、僕が「喜劇役者」と名乗る理由でもあるんです。
勘違いしてはいけないのは、「親や環境がどうであろうと本人が乗り越えられないのが悪い」わけではありません。
やはりお金持ちの子に生まれればお金が原因で犯罪をする可能性は下がりますし、親に愛されれば人間関係でトラブルになる可能性も下がります。
ですが、親がいなくても友だちは作れますし、大学に行けなくてもお金を稼ぐことはできますよね。

人生は、環境×能力×自分の選択です。
ムロツヨシの思考④笑われないように生きるより、笑われてもいい人生を歩みたい
自己肯定感が低いと、人からバカにされる、笑われることが怖く感じます。
コミュ力が低いと、話している相手が楽しそうにしていないと不安になります。
しかし、どんな形でも笑いは笑いだ、とムロさんは言います。
世の中には愛想笑いもあるし失笑と言われるものもある、薄ら笑いもありますけど、それでもいいから笑いを生み出したいなぁと思いますね。人が怒るとか悲しむぐらいだったら、笑いの種類はどんなものでもいいから、僕を見て笑ってほしい。笑われないように生きるより、笑われてもいい人生を歩みたい。だから、僕は喜劇役者なんです。
また、お笑いトリオ・森三中の大島さんは、学生時代に深刻ないじめを受けていました。
ですが、ある日「私は笑われているんじゃない、笑わせているんだ」と考えを変えたところ、いじめを乗り越えることができたと言います。
他人の反応は他人の勝手なので、変えたければ自分の解釈を変えるか、相手の反応を変えるかしかありません。

あなたは、どちらを変えますか?
とはいえ、親のせいにしてしまったっていい

ムロさんは環境のせいにせず、前向きに生きてきた結果、世の中に笑いと感動を与える喜劇役者になりました。
ですが、誰もがムロさんのように強く生きられるわけではありません。
なので、僕は「自己肯定感が低いのは親のせい」と思ってもいいと考えてます。
そう考えることで、原因を特定し、受け入れるきっかけにはなるわけですから。
大切なことは、そのままずっと親を責め続け人生を呪わず、受け入れて先に進むこと。

先天的にうまくいかない原因がはっきりしたら、今度は後天的にうまくいく原因を作っていきましょう。
最終的には前を向いて行こう!

今回は、ムロツヨシさんから学ぶ親のせいにしない思考法を紹介しました。
この記事を読むことで、親や環境のせいにするだけでなく、前に進もうという気持ちになってもらえれば幸いです。
ちなみに、自己肯定感について詳しく知りたい方は、以下の記事に詳しくまとめていますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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