なぜ集中できない?脳科学の視点から見た集中のコツ4選

なぜ集中できない?脳科学の視点から見た集中のコツ4選
サカイヨーキ

こんばんは、サカイヨーキです。

今回のサカイブログは

悩む人

勉強しなきゃいけないけど、いつも集中できずにダラダラしちゃうなあ

というわけで、集中するコツを紹介していきます。

みなさん、仕事中や自宅での勉強中など、集中したくてもなかなかできないことってないですか?

僕は結構ありましたが、脳科学者・中野信子さんの「あなたの脳のしつけ方」を読んで集中のコツがわかってきました。

そこで今回は、「なぜ集中できないのか?」「どうすれば集中できるか?」について解説していきます。

ぜひ集中力に関しての理解を深めて、仕事や勉強にお役立てください。

目次

なぜ集中できないのか?

まず、人間はなぜ集中できないのか?についてです。

その理由について、中野さんは「人間は脳の構造上、集中しにくくなっている」と言っています。

脳の構造を理解するために、狩猟時代の人間の生活を想像してみましょう。

今とは違い、人間は石や槍などを使って獣を狩って生活していました。

狩りは危険がつきものですから、いつ自分や仲間が怪我をしたり、死んだりするかわかりません。

家も現代のような頑丈な建物を作れるはずもなく、いつ獣に侵入されるか、天変地異にさらされるかもわかったものではありませんでした。

そのような環境では、危機に対してすぐに反応できないと生き残っていけないのです。

そのため、人間の脳は何かに極度に集中して危機に備えられなくなることがないよう、常に異常を検知するためのアンテナを張っているのです。

もちろん、現代の日本は狩猟時代より安全ではありますが、脳は大きく変わってはいません。

どうすれば集中できる?

脳の異常を検知する部位を「帯状回(たいじょうかい)」と呼びます。

帯状回は普段との違いに気づく性質があるため、普段と違う行動をすると異常と判断しかねません。

そのため、集中するには、この帯状回が反応しづらい状況を作る必要があります。

では、具体的にはどのような方法をとればいいかを見ていきましょう。

集中のコツ①ネットを切ってしまおう

一番わかりやすいのは、パソコンやスマホの電源やネット通信をオフにする方法です。

近年はパソコンやスマホの普及に伴い、いつでも通知音やアラームが鳴る環境ができてしまいました。

しかし、これらの音は電子音で狩猟時代にはない音ですから、集中しているときにこのような音が鳴ると途端に集中できなくなってしまいます。

では、通知や音だけ切ればいいじゃないか、と考えるかもしれませんね。

ですが思い出してください。

帯状回は普段の状態を維持しようとするわけですから、気が散ってSNSやYouTubeを見だしたら最後、なかなか集中状態には戻れなくなってしまいます。

このようなことを防ぐために、集中したい時間は電源を切るか、せめて音や振動はオフにしましょう。

また、スマホゲームやメールチェックをついついしてしまう人は、使う時間を決めておきましょう。

僕はブログやライティングでパソコンを使うので、スマホだけ工夫しています。

集中のコツ②視覚・聴覚への刺激を徹底的に減らす

集中できなくなる理由は音だけではありません。

先程のSNSやYouTubeのように、視界に入るものも集中力を大きく妨げます。

そのため、作業に必要ないものはなるべく視界に入らないようにしましょう。

飲食物は書類、本や文房具など、とにかく目についてしまうものは片付けます。

片付けが難しければ、段ボール箱にまとめて足元にでも置いておきましょう。

他に、テレビや音楽も同様に集中の妨げになります。

テレビは内容が気になってしまいますし、音楽は大好きな曲であれば余計に気が散ってしまいます。

とはいえ無音では余計に集中できない場合もありますから、流すならやはり狩猟時代にもあった自然音を流すようにしましょう。

パソコンだと、ブラウザでカフェの店内や雨の音を流せる「Rainy Cafe」というサイトがおすすめです。

ちなみに僕はよくお昼ごはんのときに「バイキング」を観ながら食べていたら、そのままズルズルと観てしまっていたのでやめました。

やめると時間の余裕が感じられるようになり、読書や執筆効率が増したことを実感しましたよ。

集中のコツ③とにかく作業をやって慣れる

なかなか集中できないという人でも、実は集中はいつの間にかしているものです。

たとえばドラマや映画を観ているとき、ゲームをしているとき、ネットで調べ物をしているときなど。

他にも動画や漫画、料理など、ついついこんな時間に!と思うときってありますよね。

つまり、集中できない人がいるのではなく、集中したいものに集中しづらいだけ。

ですが、集中しづらいときに集中しようとは、これまた脳の特性でできないんです。

そんなときは、身も蓋もない話ですがとにかくやり始めましょう。

人間の脳は普段の状態を維持するわけですから、この特性を利用するわけです。

作業を普段の流れからぬるっとでも始めてしまえば、一度始めた作業は続けたくなってきます。

集中のコツ④それでもなかなか始められないときは

人間の行動は自分で思う以上に習慣とイメージに左右されます。

良くないことでも普段からやっていればまたやってしまいますし、反対に嫌だなあと感じていることは避け続けるものです。

なので、どうしてもできないときは、その作業が苦痛だなと感じているのかもしれません。

もし苦痛だなと感じてしまうようなら、なるべく考えずにとりあえず作業を始めてしまう。

たとえばパソコンで文章を書く場合、なんとなくメモ帳でもいいから開いて文字を入力する(以前紹介したゼロ秒思考のワークを何回かやるのなんていいですね)。

そうすれば、なんとなくアイディアがわいてきたり、文字入力をするモードに脳が切り替わったりするものなんです。

なお、とにかくやり始めるといいという点については、以前に紹介した「のうだま1」の記事にも詳しく書いています。

中野さんによると、作業を苦痛だと思いながらやるのではなく、あくまで作業自体に楽しさを感じることが大切とのこと。

別に内容が面白い必要はありません。

文章を考える、タイピング速度を磨く、など楽しめる要素を見つければいいのです。

集中のコツは意外にシンプル

なぜ集中できないのか、おわかりいただけましたでしょうか。

人間は危機に対応するためなるべく集中しないようにしているということ。

そしてそれを解除するには、危機に感じさせる音や通知などをなるべく切ってしまって、あとはぬるっと普段どおりを装って作業を始めてしまう。

こんなあたりが重要です。

実際に、作業をする時間の割合が増えれば、それが普段どおりの行動に変わるわけですから、人間はいかに慣れるかが大事ってことですね。

とりあえず、パソコンやスマホ、テレビを使わない時間を決めてみるところからはじめてはいかがでしょうか?

サカイヨーキ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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