【自己肯定感の葉】「課題の分離」で自己信頼感を高める

【自己肯定感の葉】「課題の分離」で自己信頼感を高める
サカイヨーキ

こんばんは、サカイヨーキです。

当ブログでは現在、中島輝さんの著書「自己肯定感の教科書」をもとに自己肯定感を支える6つの感についてひとつずつ紹介しています。

さて今回は、「自己信頼感」についてです。

自己信頼感とは、「自分が決めた選択を信じる」気持ち、つまり自分を信じること。自分の能力を信じる自己効力感と非常に近い関係にあり、下がると精神的に不安定になる屋台骨のような感覚です。

そこで今回は、自己信頼感を高め、回復するのに有効な「課題の分離」を紹介。実践しやすいコツもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事でわかること
  • 自己信頼感の重要性と下がった場合の問題点
  • 課題の分離のやり方
  • 課題の分離を実践しやすくなるコツ
目次

自己信頼感が低下するとどうなる?

自己信頼感が低下するとどうなる?

自己信頼感は「自分の選択を信じる」感覚ですので、低下すると選択に自信がなくなります。

すると、「本当にこれで良かったのかな……」と迷いやすくなり優柔不断に。目標を決めても選択が正しいと思えないので、途中で諦めやすくなるのです。

判断・選択に自信が持てないぶん、周囲の判断に左右され自分の意見も出せない状況に。その結果、他人の判断や価値観に影響された目標に取り組むことが多くなります。

しかし、人は他人が決めた目標ではどんなに頑張っても充実感を得られません。最終的に、自分が納得していないことをさせる他人にも信頼感が持てなくなり、人間不信になっていきます。

自己信頼感を高める「課題の分離」とは何か?

自己信頼感を高める「課題の分離」とは何か?

「課題の分離」とは、ベストセラー「嫌われる勇気」で紹介されているアドラー心理学の考え方です。

他人と接したとき、こんなふうに相手の言動が気になったり、振り回されたりすることはないでしょうか。

  • Sさんにあいさつを無視された
  • Y部長、いつも不機嫌な顔して怖いなあ……
  • Oさん、怒ってる?僕何かしたかな……

上記の例はすべて相手の状況について推察しているだけであって、実際はどうか確認できていませんよね。なのに邪推していると、取り越し苦労や気疲れを際限なく繰り返し、心が休まる暇がなくなります。

そこで、課題の分離をするわけです。

先ほどの例を使うと、以下のようになります。

  • Sさんにあいさつを無視された →あいさつは自分の課題、返すかどうかはSさんの課題
  • Y部長、いつも不機嫌な顔して怖いなあ…… →不機嫌はYさんの課題、反応は自分の課題
  • Oさん、怒ってる?僕何かしたかな…… →心当たりがないならまだどちらの課題でもない

つまり、自分の言動は自分が解決するべき課題であり、反応は相手の課題というわけです。

自己信頼感を高める「課題の分離」の方法

自己信頼感を高める「課題の分離」の方法

自己信頼感が高い人は、相手から思うような反応がなくても「相手にも事情があるんだな」と考えることができます。一方、自己信頼感が低いと「自分が悪かったのかも……」と心配してしまうのです。

僕も以前は完全に自己信頼感が低いタイプで、温かく見守ってくれてる人を信頼できなかったり、自分に何も言ってない人から嫌われてると勘違いしたりしてました……

ですが、相手の言動による反応を変えてしまえば、自己信頼感を高めることもできるはずですよね。

ということで、実際にやってみましょう。

例①Sさんにあいさつを無視されたケース

例に挙げた3つのケースから、Sさんのケースを見ていきます。このケースでは、以下のように分けることができますね。

自分Sさん
行動あいさつをしたあいさつを返さなかった
どちらの課題か自分の課題他人の課題

つまり、あいさつをした時点で、キャッチボールで言えば、ボールは相手に投げられています。投げた結果、相手がわざと無視しても、気づかなくてもボールを持っているのは自分ではありません。

なので、自分の課題は「Sさんにあいさつをする」だけと理解できます。

もちろん、あいさつの場合は声の大きさ、相手がこちらに気づいているか、距離感などさまざまな側面もあるでしょう。それでも、自分の課題はあくまで「次からあいさつを工夫する」「質問も付け加えてみる」など自分でできる行動に限定されます。

「LINEの返信がない」なども基本的に同様です。送った文面や関係性がよほどマズくない限り、相手は忙しいだけかもしれないので何もせず待ちましょう。

不機嫌な人も、放っておきましょう。もしこちらが気に障ることをしていたなら、相手がもう少しわかりやすい行動を示してからでも遅くありません。

例②ブッダに罵詈雑言を浴びせた男

先ほどのケースから変えて、仏教の開祖・ブッダの有名なエピソードを例にしてみましょう。

ブッダはある日、彼を良く思わない男から、目の前で罵詈雑言を浴びせられました。しかし、ブッダは涼しい顔でこう言いました。

「私はあなたの言葉を受け取らなかった。受け取らなかった言葉はどこに返っていくと思うか」

つまりこれも課題の分離というわけです。相手が罵詈雑言を浴びせても、ブッダは自分の課題だとは受け取りませんでした。「言わせたいやつには言わせておけ」という考えです。

アドラー心理学でも、「人は怒るべきことがあるから怒るのではない。怒りたいから怒る理由を探しているのだ」という考えです。

つまり、基本的にその人の言動は自分でそうしたいからしているのだ、というわけです。もしかしたら言いたくなる原因を作ったのは相手かもしれませんが、怒っているのは自分の都合ということですね。

もちろん、人に迷惑な行動をしてはいけませんし、相手が受け取らなければ誹謗中傷をしていいわけでもありません。

課題の分離は相手に求めるものではなく、自分の心を守るために自主的に行うものだと心得ておきましょう。そもそも迷惑行為自体が自分の課題に他人を巻き込む行為ですしね。

「課題の分離」は「自分発振日記」で行うのがオススメ

「課題の分離」は「自分発振日記」で行うのがオススメ

課題の分離はやることは単純ですが、頭のなかで自分の課題と他人の課題を分けるにはコツがいります。それに、自動的に課題の分離を行うためにも、意識的に行う期間がある程度必要です。

そこでオススメするのが、以前に当ブログで紹介した「自分発振日記」。
もともと理不尽なことを他人にされたときに書く日記なので、課題の分離にも適しています。

詳しく書くと長くなるので割愛しますが、知りたい方は以下の記事を見てみてください。

>なぜ「自分発振日記」を書くと願望が実現しやすくなるのか?

今回は簡単に自分発振日記の流れと例を書きます。

  1. 相手にされたことを書く
  2. 自分でも相手と同様の扱いを自分にしていなかったかを書く
  3. 傷ついた自分へねぎらいやいたわりの言葉を書く
  4. 最後に相手へ共感する言葉を書く

まず、相手にされた理不尽な扱いと、同様の扱いを自分自身にもしていたことに気づきます。次に、自分をねぎらうことで自己否定をやめ、自己信頼感を回復します。

そのうえで、相手の事情を推察することで相手を冷静に観察するのです。①②③で自分の課題と他人の課題を少しずつ分け、④で他人の課題をはっきりと認識して分離します。

このようなステップを踏むことで、課題の分離をする思考だけでなく、相手の視点を考える共感能力も育つのです。

人はそれぞれの課題に向き合っている

人はそれぞれの課題に向き合っている

今回は、「自己信頼感」と「課題の分離」についてご紹介しました。

課題の分離は「自分発振日記」の形式で行うのがオススメですが、紙に自分と他人の課題を分けて書くだけでも大丈夫です。

実際に人前に立つとその場では難しいので、家で落ち着いてからやるといいですよ。
作業自体は簡単なので、ぜひ実践してみてくださいね。

サカイヨーキ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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