
こんばんは、サカイヨーキです。
中島輝(@nakashima_teru)さんの著書「自己肯定感の教科書」をもとに紹介してきた自己肯定感の「6つの感」シリーズも、今回で最後になりました。
最後を飾るのは、「自己有用感」です。
自己有用感とは、「自分は誰かの役に立っている」という感覚のこと。今まで紹介してきた5つの感と違い、内向きではなく外向きの感覚です。
僕たちは社会のなかで暮らす限り、仕事や日常生活を通じて誰かの役に立ち、立ってもらいながら暮らしています。つまり、自己有用感を持つことで、より人を支え、支えてもらえることに喜びを感じながら生きていけるということ。
今回は、そのような理想的な生き方に近づくために、「タイムライン」というツールを紹介します。
簡単ですので、ぜひ使いこなして未来に希望を持って生きていきましょう。
- 自己有用感の重要性
- なぜタイムラインが自己有用感を高めるのに効果的なのか
- タイムラインの使い方
自己有用感とは何か?

自己有用感について説明する前に、自己肯定感と、自己肯定感を構成する6つの感を振り返ってみましょう。
まず、自己肯定感とは「自分のありのままを受け入れて、YESと言える」感覚のことでした。
また、自己肯定感を構成するの6つの感は以下の通りです。
- 自尊感情ー自己肯定感の根っこ。自分には価値があると思える感覚
- 自己受容感ー自己肯定感の幹。自分のいいところも悪いところも認められる感覚
- 自己効力感ー自己肯定感の枝。自分は達成できると思える感覚
- 自己信頼感ー自己肯定感の葉っぱ。自分の選択や行動を信じる感覚
- 自己決定感ー自己肯定感の花。自分で決めていると思える感覚
- 自己有用感ー自己肯定感の実。自分が誰かの役に立っていると思える感覚
見ていただくと、自尊感情から自己決定感までは「自分を支える感覚」であることがわかります。一方、自己有用感は自分のためでもあり、他人のためにもなる感覚です。
もちろん、自己有用感以外の感覚が他人のためにならないというわけではありません。重要なのは、他人の役に立つには自尊感情、つまり自己肯定感の根っこの部分から自分を支える必要があるということです。
僕は個人的にこれを「アンパンマンの法則」と呼んでいます。アンパンマンは、あんぱんがあるうちは親切に分けていますが、なくなったらパン工場に戻りますよね。
同じように、気持ちや体力、時間やお金も限りがあります。人の役に立ちたくても自己犠牲的にはならず、そのときできるぶんだけ役に立とうとする姿勢が大事です。
自己肯定感を高めるほど自己有用感の実を分け合える

他人の役に立ち、喜んでもらえることは一人では決して味わえない喜び、まさに果実のようなものです。つまり、真に自己肯定感が高まった人は、他人のために動ける利他的な人間性ができあがっているということですね。
では、自己有用感を実際に高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
自己有用感は誰かの役に立っているという感覚ですので、やはりボランティア活動などがわかりやすい例ではあります。しかし、ボランティア以外にもできることはたくさんあります。
- 接客がある仕事なら、喜ばれるコミュニケーションを心がける
- 内勤でもあいさつや雑談を積極的にして社内の雰囲気を良くする
- 家庭でも「ありがとう」という言葉がけを忘れない
特に「ありがとう」という言葉は自己有用感を高めるうえでも大事です。感謝とは誰かが人の役に立つ行為をした結果出てくる言葉ですから、言われた相手は自己有用感が高まります。
なので、自分から「ありがとうございます」「感謝してます」と伝えることも一つの手です。
また、感謝されたことや喜ばれたことを手帳やノートにメモしたり、感謝したいことを書き留めることも自己有用感を高める一助になるでしょう。
自己有用感を高める「タイムライン」とは?

人は感謝されたときに喜びを感じます。それだけでなく、自分のためだけなら頑張れないことでも、子を持つ親のように、誰かのためなら頑張れるものです。
「タイムライン」はそうした人のために動く目標を作ること、自分の人生計画を立てることに特化したツール。
では、やり方を説明していきますね。
タイムラインのやり方
やり方としては、1年後、3年後、5年後、亡くなる前の自分をイメージして目標を立てていく。それだけです。
- 「1年後、何を実現したい」
- 「3年後、こんな生活を送っていたい」
- 「5年後、こんな生き方を実現したい」
といったことを書くだけ。ちなみに以下の形式で書いていきます。
目標 | アファメーション | |
---|---|---|
1年後 | ||
3年後 | ||
5年後 | ||
亡くなる前の自分 |
実現したい目標を書くだけ、と言いましたが、「私は~になっている」などのアファメーション(宣言文)も書いておくとさらにイメージしやすくなります。
シンプルではありますが、今の自分から少しずつ発展した目標を立てていき、最終的にどうなりたいか?まで考えることになります。その結果、自己有用感が低い人でも段階的に成長していけばやがて人の役に立てるかも?と思えてくるのです。
タイムラインの実践例
では、アファメーションも含めて実践例を書いてみますね。
目標 | アファメーション | |
---|---|---|
1年後 | 整体の学校を卒業する | 私は整体学校に通って、楽しく授業を学んでいる |
3年後 | 整体院でたくさんの施術をこなす | 私は整体院で日々お客様の施術を行い、喜ばれている |
5年後 | 故郷に戻って自分の店舗を開業する | 私は整体院を開業し、連日お客様で賑わっている |
90歳の自分 | 葬儀には町中の人々が押し寄せる | 私は人々の健康をお手伝いし、体と夢を支えた |
僕はブロガーになる前はリラクゼーションセラピストをしていたので、そこから整体学校に通うことを考えている整体師のたまごをイメージしてみました。
文章だけだと「5年後、年収1000万円を稼ぐ」なんて誰のためでもない目標を作ることもできてしまいます。ですが、それでは自己有用感が高まらず幸福度も低いままです。
できるだけ自分のやりたいことと、誰かの役に立つシーンをつなげながら作成しましょう。
タイムラインとイメトレ文章完成法の組み合わせがオススメ

前回、自己決定感についての記事で「イメトレ文章完成法」というツールを紹介しました。
>>【自己肯定感の花】自己決定感を上げる「イメトレ文章完成法」
イメトレ文章完成法はぼんやりとした目標を構成する要素を、「なぜ達成したい?」「役立つノウハウは?」「協力者は?」などを詰めていく方法。穴埋め形式で書くことで、目標の実現に必要なものが明確になるコーチング的なツールでした。
このように、目標を具体的にするのに役立つので、タイムラインで目標の概要(アウトライン)を決めてからイメトレ文章完成法で細分化していく……というやり方はオススメです。
ちょっと紹介する順番は前後してしまいましたが、どちらも時間はかかりません。毎日やる内容でもないので、同時期に作り上げるのが良さそうですね。
人生はJカーブで良くなっていく

今回は、自己有用感とタイムラインについて紹介しました。
昔、「Jカーブの法則」という本がありました。Jカーブの法則とは、成長や成功は順調な右肩上がりではなく、むしろジリ貧状態が続いたある日、突然急上昇するタイミングが訪れるという法則です。
「マナブログ」で有名なマナブ(@manabubannai)さんも同じような成功曲線の話をしていますし、僕自身も信じているからこそブログを書いていられます。
みなさんも、タイムラインを作成して、年齢を重ねるほどに理想の生き方に近づけることを祈ってます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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