
こんばんは、サカイヨーキです。
突然ですが、あなたは過去に親の言葉で傷ついたことはありますか?
人は、幼いほど親や家族の影響を受けやすく、トラウマを抱えやすいものです。
そして、一度抱えたトラウマは鎖のように自分を拘束し、自力ではなかなか外せません。
大人になれば自然に外れるものではないので、下手をしたら死ぬまで抱えたまま生きることになります。
そこで今回は、NLPマスタープラクティショナーであるサカイが、NLPの観点からトラウマを生む親の言葉を紹介。
また、トラウマの鎖を自力で外す方法も提案します。
この記事を読むことで、自分のトラウマに気づき、自己肯定感の低さの原因に気づけますよ。
- なぜトラウマは生まれるのか?
- 親が言ってはいけない言葉とは?
- どうすればトラウマを解消できるのか
なぜトラウマは生じるのか?

人間の赤ちゃんは、生物のなかでも最弱と言っていい存在。
自力で食事ができない、満足に移動もできない、非力そのものです。
成長しても、ほとんどの子は経済的に自立するまでは親に依存しないと生きていけません。
そして、これこそがトラウマを生みやすくなる原因。
トラウマとは生命や存在を揺るがす体験のことで、一般的には戦争、性的被害、殺傷事件などで生まれるイメージが強いですよね。
ですが、それだけでなく、自分の生命を握っている親の言葉もトラウマを生み出す可能性が十分にあるのです。
よく「三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)」という言葉がありますね。
幼いころの性格は、年をとっても変わらないという性質を表したことわざです。

幼いころに関わるのは親や兄弟などの家族が中心ですから、この言葉はまさにトラウマを表した言葉ともいえるのです。
親が言ってはいけない言葉とは?

親の言葉は幼い子どもに強い影響力を持ちますが、何をしゃべってもアウトというわけではありません。
大事なのは、子どもの生命や存在を揺らがせるような言葉を言わないことです。
具体的に例を出していきましょう。
言ってはいけない言葉①「あなたは橋の下で拾ってきた子どもだから」
先日、「ひろゆきが考える『親が子どもに冗談でも言ってはいけない言葉』ワースト1」という記事で例として出た言葉です。
実際に親から言われたことがある人もそれなりにいるのではないでしょうか?
子どもは親とのつながりを感じることで安心感を得て、自らの価値を認められるようになります。
つまり、親が先に子どもを安心させることで、子どもは自分を認めてもいいんだと思えるのです。
ですから、冗談でも血のちながりがないという発言はすべきではありません。

この言葉は子どもからすると、「自分はいつ捨てられてもおかしくない」という危機感を生じさせ、安心感を奪います。
言ってはいけない言葉②「施設に預けるよ」
これは実際に、僕自身が幼少期に祖父と祖母に言われた言葉です。
過去の記事でも触れたことがあります。

この言葉も子どもの安全を脅かすのでNGなのですが、実は本当に問題なのは言葉そのものではありません。
大事なのは、その前段階。
ひろゆきさんも、先述の言葉について語る際にこう言っています。
親は冗談のつもりで言ったことでも、子どもは傷つくことがあるわけですが、僕は冗談の中身よりも、まず冗談として受け止めてもらえない関係に問題があると考えています。
これは親子関係だけでなく、友人や職場の同僚でも言えることですが、何かを言ったときに、相手が「冗談として面白がってくれるか?」「本気でとらえてしまうか?」の境があやふやな関係では言うべきはないでしょう。
まさにその通りで、冗談が冗談で済むかどうかは関係性によって変わるわけです。
「バカ」という言葉ひとつでも、仲のいい友人が言う「バカ」と、嫌いな人が言う「バカ」では全く違いますよね?
ちなみに、僕は幼いころ、説教されるたびに「施設に預けるよ」と脅され、安心感はほぼありませんでした。
しかも家族は普段から何を考えてるかわからない人たちで、みんな冗談を言っても自分一人で笑ってるタイプ。

それなのに怒るたびに脅し文句を言われるので、真に受けるタイプの僕は本当に恐怖でした。
言ってはいけない言葉③「誰のおかげで食べられてると思ってるんだ」
これは一般的に、家長である父親がよく言う言葉ですね。
僕の場合は、義父が怒るたびにこの言葉を言っていました。
なかには思春期のころから社会で働いている学生もいますが、多くの子どもは親元を離れるまで親の庇護を受けて育ちます。
その段階でこの言葉を言われると、自分の非力さを感じて自己肯定感が下がりやすいんです。
ですが、親が子どもを食べさせていくのは、少なくとも現代の日本では当り前のこと。
施設や里親、生活保護という形で、血のつながりがなくても子どもを受け入れる場所はありますからね。

感謝は必要ですが、矯正されて言うものではありません。
言ってはいけない言葉④「餌をつくらなきゃ」
これは夕食の前に母親からたまに言われていた言葉です。
母親はそれ以外にも、僕のことを「◯◯ブタ(◯◯は僕の名前)」とよく呼んでいました。
ですが、これら2つの発言を「よく言ってたよね?」と先日母親に確認したら「言っていない」と即答。
つまり、言った本人は覚えていないのです。
本人はもちろん冗談のつもりで言っていたのでしょうが、面白くないし、家畜扱いされて嬉しい子どもはいません。
せめて冗談を言い合う関係性をつくる重要性に気づいていてくれたら良かったのですがね……。
それにこういうことは、ひろゆきさんの言う通り、親子関係に限らず人間関係全般でよくあります。
僕自身、雑談や冗談を言い合う関係を作るのが下手なので、外で働いているときは結構苦労しました。
外に出ると緊張するのでいつも表情が硬かったのですが、そんな状態で注意すると言われた相手は結構ダメージを食らうようで。

なので僕はそんなにキツく言ってないのに嫌われ、同じ相手と冗談を言い合っている人は辛辣な言い方をしても平気なことがよくありました……。
プチトラウマの解消法

親が子どもに言ってはいけない言葉を紹介してきましたが、自分も実際に言われたことがある方もいたでしょう。
また、兄弟、クラスメイト、同僚、上司などから言われた場合もあるはず。
今回は、そのような方が自分でできるトラウマ解消法として「自分発振日記」を紹介しておきます。
自分発振日記とは、過去に「【引き寄せ】なぜ「自分発振日記」を書くと願望が実現しやすくなるのか?」で紹介したツールです。

書き方は、以下のフォーマットに沿って書くだけ。
- 相手にされたこと:(相手にされた言動を書き出す)
- 自分自身の扱いは:(自分自身で自分を相手と同様の扱いをしていなかったか書く)
- 自分へのねぎらい:(頑張って耐えた自分にねぎらいの言葉をかける)
- 相手へ共感の言葉:(相手について理解できる部分を書く)
今回は、言ってはいけない言葉③を例にしてサンプルを書いてみました。
- 相手にされたこと:義理の父から「誰のおかげで生活できてるんだ」と怒られた
- 自分自身の扱いは:自分でも自力で生活できない人間と可能性を閉ざしてたのかも
- 自分へのねぎらい:とはいえ嫌な言い方されてつらかったね、自分
- 相手へ共感の言葉:だが義理の父親も、働いて帰ってきたら家でもイライラすることがあったらしんどいか。それはわかるよ。
こんな感じで、出来事→自分の扱いに気づく→自分を労る→相手に共感するというプロセスを踏むのです。
プロセスを踏むことで、自分を受け入れ、相手の言動を許しやすくなります。

もし2番目の「自分自身の扱い」をどう書くかがわかりにくい場合は、飛ばして書いてもOKです。
根深いトラウマは心理カウンセラーを頼ろう

今回は、親が子どもに言ってはいけない言葉について紹介しました。
これでご自身や周囲の人のトラウマに少しは気づきやすくなったことでしょうか。
トラウマを持つ人は自分の存在価値を認めづらいので、ぜひ自分から積極的に認めていきましょうね。
ただし、ここで紹介したトラウマの解消法は自分で思い出しても大丈夫なレベルに限ります。
思い出すと恐怖や悲しみで辛くなるケースは、臨床心理士や心理カウンセラーを頼りましょう。
ちなみに、前回も親の言動シリーズとして「怒る」と「叱る」の違いについて書いてますので、興味があったら読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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